アクセシビリティとは「いつでも・どこでも・誰にでも」という汎用面の対応がどの程度できているか?というものです。これが高いレベルで実現できているものはユニバーサルデザインと呼ばれます。
「人は幸せなときには自分が幸せであることに気づかない」といわれるように、アクセシビリティの概念は利点を説明するのが難しいせいか、一般への浸透度も低いのが現実です。
しかしネット情報のあるべき姿は「いつでも・どこでも・誰にでも」なので、何よりも優先することではないでしょうか?

よくご覧になるホームページで以下のようなことを感じることはありませんか?
これらはすべて、アクセシビリティに配慮されていないことが原因です。
主には文字サイズやコントラストに起因します。
行間が詰まりすぎていることも原因です。
ナビゲーションの配置やボタンの位置や大きさが原因です。
小さすぎたり設置箇所が不適切だと操作負担が増します。
意図的にポップアップする設定をしていることが原因です。
何らかのコマンドを与えなければポップアップしません。
配置設計の不備が原因です。
これは純粋に作り手の技術不足に起因し、あるいは動作テストを行っていないといえます。
文字サイズや配色、デザイン装飾に論理的な意味がないことが原因です。
見出し構造の不備、専門用語の使いすぎや文法文脈に問題があることもあります。
主には汎用性のないテクノロジーを使用していることが原因です。
たとえばiPhoneはFLASHで構築された箇所は開けません。
アクセシビリティは身体弱者向けの分野と解釈されることもありますが、健常者の利便性をさらに向上させます。
身体弱者への配慮は結果的に健常者の操作負担がさらに軽くなります。
操作負担が生じなければそれだけコンテンツの内容を把握することに意識が向きます。
ガイドラインに沿った設計はコンテンツの内容が整理され、ページの内容が把握しやすくなります。
論理構造化されたページは「雛形」として扱いやすいため、以降のページ追加も容易になります。
正確な技術で構築された内部設計は検索エンジンが判読しやすくなる副産的な効果が得られます。
結果として検索優位性(SEO)も向上します。
「文書」と「装飾」を分離した設計方法を施しておくと、特殊な措置を必要とせずとも携帯電話やPDA端末による閲覧が可能になります。

技術設計の公的ルールが存在します。
正式名称は「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器・ソフトウェア・サービス」。次の5部構成です。
第三項は2010年8月に見直しが行われ、最新版はJIS x8341-3:2010と表記されることもあります。
国際標準推進組織(W3C-WAI)によるガイドラインです。
日本のJIS X8341-3およびアメリカ合衆国法典のリハビリテーション法508条の原案にもなっています。
| 要求内容 | JIS X8341-3:2010 | WAI WCAG 2.0 |
|---|---|---|
| 対処しなければならない(必須) | 優先度 高 | A |
| 対処すべきこと | 優先度 中 | AA |
| 必要であれば対処が望ましい | 優先度 低 | AAA |